日本三大急潮の来島海峡を巡る急流観潮船に1日、地元の愛媛県今治市の園児と児童が無料招待され、迫力ある潮流や来島海峡大橋などの景色を楽しんだ。
 運営会社「しまなみ」(今治市大浜町1丁目)が開催。2008年から運航する観潮船が今年8月下旬に乗船30万人を超えたことへの感謝と、子どもたちに古里の良さを知ってもらおうと企画した。
 1日は午前と午後に分けて白鳩保育園(同市山路)の園児と上浦小学校(同市上浦町井口)の児童が招待された。このうち園児20人は午前10時ごろ、下田水港(同市吉海町臥間)を出発。来島海峡大橋を下から眺めたり、潮流を体験したりし「橋は大きかった」「最初は少し怖かったけれど、楽しい」と笑顔をみせていた。
 村上海賊の拠点・来島城跡が残る来島や造船所の建造船などを間近で見学。日露戦争に備え瀬戸内海に築かれた芸予要塞の砲台跡がある小島にも渡った。
 「しまなみ」は17年3月末まで、今治市内計約30の保育園や小中学校を無料招待する予定。